317 ADHDとはどんな障害か (最新改訂版)
上林 靖子・北 道子・中田 洋二郎・藤井 和子・井澗 知美 共著
日本で最初に注意欠陥/多動性障害の相談や臨床的研究を手がけ、現在も第一線で活躍する著者達の手による解説書です。
販売価格 ¥1,430(税込)
上林 靖子・北 道子・中田 洋二郎・藤井 和子・井澗 知美 共著
A5判 112ページ 本文2色 上製本
ISBN978-4-87981-317-6
NDC371
初版発行 2009-05-01
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| 「ADHD」をもつ子どもたちを理解し、 適切な指導をするための手がかりが満載!【共 著】 上林靖子 北 道子 中田洋二郎 藤井和子 井澗知美 |
「ADHD」は、何らかの脳の生物学的な異常によって、年齢にふさわしくないほどの注意力の欠如、多動、衝動性を特徴とする行動の障害です。 ここ数年、新聞やTVで「ADHD」を取り上げた報道をしばしば目にするようになり、社会的関心が急速に高まる中、2003年には文部科学省も、特別支援教育のあり方についての新たな施策に取り組みはじめました。 2007年には学校教育法に位置付けられ、ADHDをもつ子どもの特別の教育ニーズを理解し、支援することがうたわれました。 本書は、「ADHD」をもつ子どもたちの支援や研究を十年余り前から専門に行ってきた著者らによる、「ADHD」をもつ子どもたちを理解し、適切な指導をするための手がかりとなる一冊です。 |
9 | | 第1章 ADHDとはどんな障害か | | | 上林 靖子 | 10 | | ADHDとはどんな障害? | 13 | | ADHDの原因は? | 15 | | ADHDはどんな現れをするか | | | | 17 | | 第2章 ADHDをもつ子どもの診断のために | | | 北 道子 | 19 | | 診断のために必要な情報 | | | | 27 | | 第3章 行動評価と行動評価尺度の利用 | | | 中田 洋二郎 | 28 | | ADHDの診断基準のポイントと行動評価の意義 | 31 | | 行動評価尺度の診断における役割 | 33 | | 行動評価の標準化の意義 | 34 | | 治療や予防のための行動評価尺度 | 36 | | まとめ | | | | 37 | | 第4章 ADHDと似た症状をあらわす子ども | | | 北 道子 | | | | 47 | | 第5章 ADHDをもつ子の併存障害 | | | 上林 靖子 | 48 | | ADHDに併存するのはどんな障害か? | 49 | | 行動上の問題 | 50 | | 行為の問題 | 51 | | 行為障害はなぜADHDをもつ子に起こりやすいのか | 53 | | 不安と抑うつ:情緒の障害 | 53 | | ADHDをもつ子どもの不安症状 | 54 | | ADHDをもつ子どもの抑うつ | 55 | | チック障害、トゥレット障害 | 56 | | ADHDとチック障害、トゥレット障害 | 57 | | 学習障害 | 58 | | その他の障害 | 58 | | 包括的な理解と支援を | | | | 61 | | 第6章 ADHDの治療 主として医学的治療について | | | 北 道子 | 62 | | ADHDの治療とその目標 | 63 | | 多面的アプローチを | 64 | | 医学的治療 主として薬物治療 | 65 | | メチルフェニデート(コンサータ)について | 67 | | その他の薬物療法 | 68 | | 薬物療法が必要になるとき | | | | 71 | | 第7章 ペアレント・トレーニング | | | 藤井 和子 | 72 | | なぜペアレント・トレーニングが必要か | 74 | | ペアレント・トレーニングの考え方 | 75 | | プログラムの基本 | | | | 79 | | 第8章 子どものSST:社会性を育てるために | | | 井澗 知美 | 81 | | ADHDの子どもにとってのソーシャル・スキル | 81 | | 獲得したいソーシャル・スキルの具体例 | 82 | | ソーシャル・スキルを使えるようになるために | | | | 85 | | 第9章 ADHDをもつ子どものための教育 | | | 中田 洋二郎 | 87 | | 学校全体の障害の理解 | 89 | | 教室での環境調整 | 91 | | 自尊心を育む取り組み | 93 | | 学校と家庭の連携 | 96 | | 終わりに | | | | 97 | | 第10章 地域で支える | | | 藤井 和子 | 99 | | ADHDをもつ子の親への理解 | 100 | | 地域ってなに? 親子の孤立をなくす | | | | 103 | | 第11章 これからの課題 | | | 上林 靖子 | 104 | | 診断と治療のガイドライン作成 | 105 | | 薬物療法をめぐって | 106 | | 早期発見早期対応 | 106 | | ADHDの診断治療システムの確立 | 107 | | ペアレント・トレーニングの普及 | 108 | | 教育的介入実践の蓄積と体系化 | 109 | | 長期経過の研究 | 110 | | ゴールを目指して |
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著 者 紹 介
上林 靖子(かんばやし やすこ) 1967年東京医科歯科大学医学部卒業。1973年より、国立国府台病院児童精神科に勤務。 1979年から国立精神衛生研究所(現在の国立精神・神経センター精神保健研究所)に。 2002年3月退職。現在は中央大学文学部に勤務。 研究所時代児童思春期精神保健部あげてADHDの調査研究・臨床的研究に取り組んできた。児童精神科・小児神経科、ケースワーカー、心理専門家のチームで 取り組む臨床、学校や保健医療機関との協力などの経験がこの書を生み出す基盤となった。 | 北 道子(きた みちこ) 小児神経学 1978年京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。 1984年東京医科歯科大学医学部卒業。 医学部附属病院小児科勤務等を経て、国立精神・神経センター精神保健研究所 児童・思春期精神保健部に勤務。現在、心身障害児総合医療療育センターに勤め、発達障害を持つ児童に関わる臨床活動に携わる。 | 中田 洋二郎(なかた ようじろう) 発達臨床心理学 早稲田大学文学部卒業 早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。 国立精神・神経センター精神保健研究所 児童・思春期精神保健部 室長、 福島大学大学院教育学研究科教授を経て、現在、立正大学心理学部教授。 | 藤井 和子(ふじい かずこ) ソーシャル・ケースワーク 立教大学社会学部厚生福祉課程卒業後、児童相談所で児童福祉司として勤務の後、国立精神・神経センター精神保健研究所に移る。児童・思春期精神保健部室長 を経て、まめの木クリニック・発達臨床研究所にて医師、臨床心理士とのチーム医療に従事している。 | 井澗 知美(いたに ともみ) 1993年、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了。臨床心理士。1998~2001年、国立精神・神経センター精神保健研究所流動研究員として子 どもの情緒や行動の障害に関する臨床および調査研究に携わる。中央大学大学院博士課程に在籍し、中央大学心理相談室でペアレント・トレーニングの臨床研究 に取り組んでいる。 |
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